株式市場の推移
10月に入り株式市場は堅調に推移しており、3月には2019年末比で30%下落した日経平均株価も、ほぼ2019年末の水準まで回復し、米国NYダウは前年末比でプラスの水準となっています。「3月中旬に下落していたときに投資していれば良かった!」と思われている方も多いのではないでしょうか。
下のグラフは、2019年1月から2020年8月までの株式投資信託(ETFを除く)の設定および解約額の推移を示したものです。
短期的売買の動き?
設定と解約をネットした資金増減額の推移(紫の折れ線グラフ)は日経平均株価の推移(緑の折れ線グラフ)と反比例するような動きとなっており、株価が下落したときには買い(設定)が優勢となり、上昇した時には売り(解約)が優勢になる傾向が見られます。
青い棒グラフは月次設定額(買付額)の推移であり、日経平均株価が下落した2020年3月や7月には前月を上回っており、所謂「押し目買い」が行われたと推測されます。一方、2020年4月、5月には依然として、日経平均株価は前年末の水準を下回っているにもかかわらず、設定額は前月の半分程度まで低下しています。
一方、赤い棒グラフは、解約額の推移であり、日経平均株価の上昇(緑の折れ線グラフ)に合わせて、解約額も増加しておりますが、2020年3月にも大きく増加しています。短期的なデータに基づいているからかもしれませんが、株式市場の変動に合わせて、「底値での買い」や「高値での売り」と言った、短期的な収益獲得を目指した売買が行われているようにも思えます。
長期的視点に基づいた行動が理想的
米国株式はコロナ危機では半年程度で概ね下落前の水準に回復しましたが、リーマン・ショックでは5年以上、ITバブルの崩壊では7年以上の時間を要しています。下落後の回復ペースは時によって大きく変わるので注意が必要です。
短期的な市場変動はランダムウォークであり、その予想は投資に有意ではないと思っておく方がいいでしょう。株価の変動によって目標としている資産配分から乖離したため、目標の配分に戻すべく株式を売買するような(下図参照)、長期的な観点に基づいた投資行動が理想的だと思います。
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