2020/01/20

投資におけるリスク管理の肝は「リスク資産への配分比率」

(写真=juefraphoto/Shutterstock.com)

投資や資産形成において必ず検討しなければならないのが「リスクの管理」です。投資はリスクとリターンのバランスによって成り立っており、「低リスク・高リターン」は存在しないということです。投資をする上で、「リスクをいかに管理するか?」という命題に立ち向かわなければなりません。

分散投資でポートフォリオの最適化をはかる

リスク管理とは「リスクをコントロールする」と言い換えることもできます。そこで理解しておきたいのが「ポートフォリオの最適化」です。どのような対象に、どのくらいの資金を投資するのかをポートフォリオとして捉え、最適化することにより、リスク管理につながります。

そこで問題になるのが「どうすればポートフォリオを最適化できるのか?」ということです。ポートフォリオを最適化することがリスク管理につながるとわかっていても、その方法がわからなければ実行できません。理論上、「分散投資」によってポートフォリオの最適化が可能とされています。

現代ポートフォリオの基礎理論では、分散投資によってリスクあたりのリターンを最大化(シャープレシオの最大化)する「最も効率的なポートフォリオ(接点ポートフォリオ)」が導き出されています。
縦軸にリターン、横軸にリスクをとり、リスクとリターンが異なる2つの資産から最もリスクが低減するポイント(リスクフリーレートと有効フロンティアの接点)を見極めればいいのです。

ただし、ここで問題となるのが、「投資家ごとに投資資金やリスクの許容量は異なるのでは?」ということです。人によって、たくさん資金がある人もいれば、少ない人もいます。またある程度リスクを許容できる人もいれば、そうでない人もいます。その点に言及しているのが、「トービンの分離定理」です。

リスク管理に役立つトービンの「分離定理」

分離定理(Separation Theorem)とは、ポートフォリオの選択において、「危険資産の最適な構成比率は、投資残高のうち、それら危険資産に投資される割合とは独立である」という性質を考慮に入れた理論です。平たくいうと、投資資金の大小はあるにしても、それによって「最適なポートフォリオは揺らぐことはない」ということです。

●最適なポートフォリオ選びの二段階
「分離定理」は米国の経済学者ジェームス・トービン氏が提唱した資産運用理論で、投資家による最適なポートフォリオ選択には、二段階の手順があるとしています。具体的には、第一段階として「危険資産の最適な組み合わせを求める」こと。第二段階として、「その危険資産混合と一つの安全資産との聞に、自己の効用が最も高くなるように富を配分すること」の2つです。これが、投資資金も考慮に入れた最適なポートフォリオ選びの手順となります。

では、「最適なポートフォリオ」とは何でしょうか? 投資家と株価の関係を説明する理論に「効率的市場仮説」という理論が存在します。これは現在の市場価格(株価)は、投資家のあらゆる知識と期待を織り込んでいて効率的であるという説です。つまり、個別商品で頭を悩ますよりも、「世界の市場全体」に分散投資できるインデックス商品に投資をすることが合理的で有効であると言い換えることができます。

●重要なのは現金とリスク資産の割合
これら二段階の手順を踏まえると、投資家はリスクとリターンが最適化されるポートフォリオを組んでから、リスク資産と現金(安全資産)の投資比率を決めることになるわけです。どのような状況にある人でも、リスク資産における最適なポートフォリオは同一であり、あるのはリスク選好に応じた安全資産の比率の違いだけということです。

自分のリスク選好に応じた安全資産の比率を決める

最適なポートフォリオが同じである以上、投資家が行うべきリスク管理の要諦は、「リスク資産への投資配分」に集約されます。トービンの分離定理はまさに、最適なポートフォリオを探すより、安全資産とリスク資産のバランスを見極めるべきということを示唆しているのです。

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